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実感してほしい!プレミアム水素トリートメントとは?

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実感してほしい!プレミアム水素トリートメントとは?

《 毛髪損傷とコンディショニング 》   

【毛髪のダメージとは毛が壊れていくこと】

毛髪は生えてきてから、日々さまざまな刺激にさらされています。

ブリーチ・ヘアダイ・パーマ・縮毛矯正などの、薬剤の科学的作用で毛髪ケラチンを破壊し脆弱化(ぜいじゃくか)させたり、シャンプーやタオルドライによる摩擦、ドライヤーやアイロンによる熱など、毎日のように毛髪に物理的・機械的な刺激を与え続けています。

いくら毛髪がタンパク質としては丈夫なケラチンという成分で成り立っているとしても、長い間にはあちこち傷んできます。

仮に30㎝の長さのある毛髪の毛先は、できあがって生えてきてから既に2年経っています。

シャンプー&ドライだけでも、毎日洗っていれば700回以上行っているわけで、どんなにマイルドな洗浄剤でも、毛髪繊維は傷んできます。

生えてきてしまった毛髪は、先にも述べましたが、細胞そのものはもう死滅しているので、ダメージを受けて壊れた部分が自然に元通りに復元していくことはありません。

一般の方々が、毛髪のダメージを実感されるのは、

1.毛先がぱさついてきたり、ゴワついてきた。

2.枝毛や切れ毛が多い。

3.艶や手触りが悪くなった

4.シャンプー時やシャンプー後にギシギシしたり、クシ通りが悪くなった。

5.髪の弾力やハリがなくなってきた。

6.毛先の落ち着きがなくおさまりが悪い。

などの症状が現れてきたときです。

なかには毛髪のダメージが原因ではなく、元来の毛質による症状の場合もありますが、おおむね毛髪の損傷が原因です。

毛髪がどのようになると、これらの症状が現れるのでしょうか?

1.パサつきやゴワつき=毛髪内部に元々あるNMF(ナチュラルモイスチャーファクター=天然保湿因子)の流失。

熱変性など。

2.枝毛・切れ毛=毛髪内部のマトリックスの流失とキューティクルの剥離。

乱暴なブラッシングや無理なコーミングによるキズ。

3.艶・感触の悪化=パーマネントウエーブ剤やブリーチ剤の作用のさせすぎや連用。

キューティクルの毛羽立ちや剥離。

4.キシミやもつれ=毛表皮の剥離や付着油分の減少。

5.ハリや弾力の低下=マトリックスの流失や、フィブリル繊維の膀弱化。

パーマネントウエーブ剤やブリーチ剤の過剰作用。

6.毛先の落ち着きのなさ=パーマ・カラー等の薬剤処理で弱くなった毛髪にたいしての乱暴な扱い。

特に濡れた状態で引っ張る行為。

かなり大雑把ですが、どのような要因で毛髪のどこがどのように変化して、美容上、好まれない症状が現れてくるのかを理解してください。



【シャンプーの功罪】

薄毛で悩む男性で「シャンプーをすると余計に毛が抜けそう」と言う方がいます。

しかし、基本的に保健衛生上も、健全な頭髪の発育のためにもシャンプーは毎日でもしたほうがよいのです。

頭皮は汗や皮脂分泌も多く、雑菌も繁殖しやすいので、菌によって酸化された皮脂=皮脂酸化物が原因となってフケやかゆみ、脱毛が増えます。

頭皮はこのように意外と汚れやすいので、特に脂性の人や夏場は、こまめにシャンプーすることをおすすめします。

髪も整髪料など油性のものものがついていると、ほこりなども付着しやすく、自然な艶やサラサラ感がなくなってきます。

汚れやすい人は毎日、そうでもない人でも2日に1回は洗ったほうがよいでしょう。


一方、シャンプーを繰り返していくことで、既に生えている毛(毛幹)のコンディションが悪くなっていくことも事実です。

毛髪中にはNMFと呼ばれる保湿成分が混在していますが、これらの保湿成分は親水性。

つまり、水を含みやすいということは水に溶けやすいということでもあるので、毎日のシャンプーで毛髪中から流失していってしまいます。

何十回、何百回と洗っていくうちに、だんだん保湿力のないバサついた髪になってしまいます。

特に、ブリーチやヘアダイで処理してある毛髪は、マトリックスの主成分である、Cーケラチンも洗剤に溶け出しやすくなっていますので、シャンプーの繰り返しで毛髪内部のタンパク質の少ない痩せた髪になってきます。

さらには、シャンプーの仕方や、シャンプー後のタオルドライなどを乱暴に行っていますと、摩擦によるキューティクルの損傷もひどくなってきます。

もちろん、使用しているシャンプー剤の洗浄力の強弱など、シャンプー剤のタイプによっても、ダメージ状態は違ってきますが、基本は洗い方です。

通常、毛髪の汚れは、お湯だけで半分以上落ちます。

シャンプー剤も泡立ててやさしく揉むように洗えば充分です。

逆に頭皮はしっかり、ただし爪をたてずに洗いましょう。


頭皮や毛穴の老廃物をしっかり洗浄しながら、髪そのものはコンディションを損なわないようにシャンプーをし続けていくのは、結構むずかしいものです。

使用するシャンプー剤の選択はもちろんですが、シャンプーする前に毛穴に詰まった汚れをとれやすくする処置(専用のクレンジング剤や頭皮用のトニックなどを先に地肌につける)や、毛先のダメージ部に保護剤(タンパク質系のトリートメント剤など)をしみ込ませておくというような工夫をして、地肌・髪を清浄に保つことと、髪を傷めないことを両立させていくことを考えてください。



【正しいシャンプーの仕方】

①地肌から髪をお湯だけでよく素洗いする。

通常の汚れの半分はお湯だけで落ちる。

②シャンプー剤を手にとり、充分濡れている毛髪にもみ込みながら泡立てる。

マイルドな洗浄力のシャンプーほど、汚れていると泡立ちが悪いもの。

素洗いをよくしても、シャンプーの泡立ちが悪い場合は、シャンプー剤をたくさん使うのではなく、軽く洗って、一旦すすぎ、あらためてシャンプー剤をつけると泡立ちもよい。

③指の腹で頭皮を擦るように洗う。

かゆみなどがあっても、爪を立ててガリガリと掻くようには洗わない。

通常は髪より地肌のほうが汚れているので髪は泡を揉むように洗えば充分。

④シャンプー剤は地肌に残るとかゆみの原因となることもあるので、地肌からよくすすぐ。

⑤クリームリンスやトリートメントクリームをつける場合は髪中心に、特に毛先にはまんべんなくつくように使う。

地肌に擦り込むような使い方はかゆみや軽い炎症の原因になることもあります。

⑥クリームリンスやトリートメントクリームは、やや熱めのお湯を洗面器等に溜め、その中に髪を浸してすすぐと油分が溶け、毛髪全体にいきわたり効果的。

最後にさっとシャワーで流して終了。

⑦タオルで拭くときは、髪をゴシゴシ擦らずに、タオルで毛髪を包み、そのあとたたくようにして水分をとる。

⑧寝る前であれば必ずハンドドライヤーなどで根元からよく乾かしたほうがよい。



【NMFの正体】

皮膚の角質層や毛髪中には、保湿効果の高い物質が混在していて、肌や毛髪の水分を一定に保とうとしている。

これらの物質郡を天然保湿因子(Natural Moisture Factor)と呼び、ナチュラルモイスチャーファクターの頭文字をとって「NMF」と略している。

皮膚の角質層にあるNMFは

●アミノ酸・・・・・・・・・・・・・・・40%

●ピロリドンカルボン酸ナトリウム・・・・12%

●乳酸ナトリウム・・・・・・・・・・・・12%

●尿素・・・・・・・・・・・・・・・・・7%

●その他(ぺプタイド・核酸・糖など)・・・29%

上記のような物質がNMFとしての役割を担っています。

毛髪においては、NMFは間充物質(マトリックス)中に混在している。

ちなみに、ピロリドンカルボン酸ナトリウムというのは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が変化してできたもの。

乳酸やナトリウムや尿素は汗に含まれる成分です。

核酸は細胞中に存在する遺伝子(DNAやRNA)のことです。

また、毛髪のマトリックスにはタンパク質とは呼べないほどのぺプタイド(アミノ酸が数個から数十個つながったもの)も混在し、これらも保湿効果があり毛髪のパサつきを防いでいる。



【石鹸でシャンプーしないのはなぜ?】

石鹸は一番古典的な洗剤ですが、いまだに多くの方が入浴時に使っています。

この石鹸はヤシ油などの脂肪酸と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させてつくります。

ですからできあがった石鹸はpH10~pH11くらいのアルカリ性を示します。

そういう意味では、皮膚の角質層を軟化させ、アカをとっていく力には優れています。

皮膚(角質層)は微酸性だから、アルカリ性の石鹸で洗うのはよくないという考え方もありますが、実際は石鹸のアルカリ分はpHが高い割にはごくわずかで、よくお湯ですすぐとほぼ肌は中性に戻ります。

皮膚はもともと、中和能といって、汗や皮脂が分泌してきて弱酸性の皮脂膜を形成しますので、石鹸で肌を洗っても、通常の人はほとんど問題がありません。

一時的にでも肌がアルカリ性に傾くことによって、刺激に負けやすい、、、つまり、石鹸で洗うと赤くなったりヒリヒリしたりするような方は過敏肌と考えてもよいでしょう。

このような方は、いわゆる弱性石鹸といわれるものを使用したほうが安全です。

洗顔クリームも本質的には石鹸とかわりません。

石鹸により多くの油分や保湿成分などを加え、クリーム状に仕上げてあり、マイルドな使用感になっています。

pHも若干低く調整してあります。


ところでこのような石鹸系の洗剤は、用水中のカルシウムやマグネシウム分と反応して、石鹸カス(金属石鹸)という不溶性の物質を生成します。

ちなみに、カルシウムやマグネシウム分を多く含む水を硬水といい、少ない水を軟水といいます。

日本の水道水は欧米にくらべれば軟水ですが、それでもカルシウムやマグネシウム分が全く含まれていないわけではありません。

生成された石鹸カスは、洗ったものに付着するという性質をもっていますので、石鹸系の洗剤でシャンプーすると髪に石鹸カスが付着し、クシ通りや風合いの悪い洗いあがりになってしまいます。

白いTシャツなども石鹸で何度か洗うと黄ばんできますが、これも石鹸カスが綿に付着するせいです。

この石鹸カスは酸性リンスでとれるという性質がありますので、石鹸系のシャンプー剤(まれに使っている方がいます)を使用される場合はシャンプー後、クエン酸の1%液でリンスをすると、ある程度は石鹸カスが除去できます。


現在、市販されているシャンプー剤のほとんどは石鹸カスを生成しない、高級アルコール系やアミノ酸系の洗浄剤ベースにつくられていて、pHも7以下のものがほとんどです。

頭髪に限っては、皮膚のように放っておいても弱酸性の皮膜ができたりはしないので、アルカリ性の石鹸より、自分の頭皮や髪質に適したシャンプー剤で洗ったほうが、洗いあがりの感触・艶もふくめてよいと思われます。



【石鹸と洗顔クリームの違い】

酸性度の弱い脂肪酸とアルカリ性の強い苛性ソーダとの結合物が石鹸であるから、石鹸のpHは10~11くらいを示す。

つまり、汚れを取り除く力は強いが、肌の弱い女性や子供の場合、肌をいためる可能性がないとはいえない。

そこで、苛性ソーダのような強いアルカリを使わず、トリエタノールアミンのような弱いアルカリを使用し、さらに油は脂肪酸のほかに高級アルコール(セチルアルコールやオレイルアルコールなど)やほかの油脂分も多少配合したものが洗顔クリームとして利用されている。

石鹸よりもpHも低く、形状もクリーム状でマイルドな洗浄剤といえる。

乳液と石鹸を混ぜたようなものと考えればよく、洗いあがりの肌のツッパリ感も少ない。

もっと敏感な肌の方用には、脂肪酸にグルタミン酸のようなアミノ酸を結合させたアミノ酸石鹸というタイプ(酸性石鹸)も市場に出回っている。



【すすいでもリンスが髪に残るわけ】

リンスという言葉は、「すすぐ」という意味です。

ですから、シャンプーした後、髪をしっとり艶やかにクシ通りのよい状態に整えるリンスは正しくは「クリームリンス」というアイテムです。

もちろん商品名は〇〇ヘアコンディショナーとか〇〇


   

【P.P.Tってなに?】


毛髪がポーラスにならないように、またすでにポーラスになってしまった毛髪に対して、最もポピュラーで効果があるトリートメント剤をP.P.Tといっています。

P.P.Tとはポリぺプタイドの略で、本来の意味は「アミノ酸がたくさんつながったもの」ということです。

しかし、理美容業界では、タンパク質を分解して、こまぎれにしたものを通常P.P.Tと呼んでいます。

アミノ酸がご飯粒で、タンパク質がおにぎりだとすれば、P.P.Tはおにぎりをいくつかに分けたような物です。

主に、毛髪内部の失われたタンパク成分の替わりに、毛髪内部に吸収させることによって、毛髪のパサつきを改善したり、なくなったハリやコシを回復させることを目的にしています。

大袈裟にいえばマトリックスのCーケラチンの替わりをしてくれるものです。

通常はシャンプー剤やリンスやトリートメントクリームをはじめ、ウエーブ剤・カラー剤などに少量配合されていたりします。

しかし、本来の目的からすれば、ある程度の濃度のP.P.Tを主成分とする液を充分毛髪に吸収させることによって効果が期待できますので、サロンにおいては、プロフェッショナルユースのP.P.T液を使用したほうがよいでしょう。


P.P.Tは、クリームリンスやトリートメントクリーム、あるいは油性分やシリコーンのコーティング剤のように、毛髪の表面に艶やかで滑りのよい皮膜をつくるといったものではありません。

ですから、P.P.Tをつけたからといって毛髪がしっとりしなやかになったりするわけではありません。

あくまでも、毛髪の内部に浸透して、なくなったマトリックスの代替として毛髪の保湿力、ハリやコシの維持に役立つものです。

ということは、、、

1.
パーマネントウエーブのチリつき防止やウエーブ持ちをよくする。

2.
ブリーチやヘアダイによる毛髪損傷を軽減し、色持ちをよくする。

といった効果が期待できます。

したがってサロンワークでは、パーマやカラー時の前後処理(プレトリートメント・アフタートリートメント)として利用するのが上手な使い方です。

もちろん普段のヘアケアとしては、シャンプー前後に毛髪に吸収させたりするのも枝毛防止などには効果的です。


P.P.Tはアミノ酸をつなげてつくるのではなく、タンパク質を分解してつくります。

元になるタンパク質はたいていコラーゲンかケラチンです。

加水分解コラーゲンとか、加水分解ケラチンとかいうものがこれにあたります。

その他、シルクタンパクや乳タンパクなどのP.P.Tもヘアケア剤の配合成分としてよく利用されています。

昨今は、P.P.Tもさまざまなタイプがあり、どのようなタンパク質からつくられたP.P.Tかということや、こまぎれの大きさがどれくらいかというようなことで、効果が多少違ってきます。

目的によってP.P.Tのタイプを使い分けるという段階にまで発達してきたということでしょうか。


【毛髪トリートメント剤としてのP.P.Tの種類と特性】

●由来するタンパク質による違い

1.
コラーゲンP.P.T

保湿・ハリやコシの回復・ヘアダイ褐色防止などの効果。

パーマ剤・シャンプー&トリートメントクリームなどに配合される。

プロフェッショナル用としてはP.P.Tをメインとした溶液が利用されている。

2.ケラチンP.P.T

保湿・ハリやコシの回復・ヘアダイ褐色防止・パーマ、ヘアダイの損傷防止などの効果。

パーマ剤その他ヘアケア剤に配合される。

プロフェッショナル用としてはP.P.Tをメインとした溶液が利用されている。

3.シルクP.P.T


保湿・感触良化などの効果。

シャンプー&トリートメントクリーム、ヘアケア剤。セット剤などに配合される。

4.血液由来タンパク

保湿・毛髪保護・感触、艶の良化。

ヘアクリームなどヘアケア剤に配合される。

5.乳由来タンパク

保湿・エモリエント効果・感触、艶の良化。

ヘアケア剤などに配合される。


・コラーゲンP.P.T ・カチオニックコラーゲンP.P.T ・ケラチンP.P.T ・カチオニックケラチンP.P.T

※ポーラスヘア修復トリートメントとしては、コラーゲンかケラチンが一般的。

ケラチンはシスチンを含有するのが特徴で、パーマ・ヘアダイのプレトリートメントに適している。

※カチオニックとはプラスの
電気的性質があるということ。

塩基性のアミノ酸は電気的にプラスの性質でP.P.Tを構成するアミノ酸に塩基性のアミノ酸が多いものをカチオニックP.P.Tと呼ぶ。

毛髪への吸着率が強い。


●分子量による違い

一般的には低分子(分子量500くらい)ほど保湿力があり、高分子(分子量10003000)のものほどハリがでる。

また、低分子のものは毛髪に浸透しやすいが、流失も早く、高分子のものは浸透しにくいが、入ったら持続性が高い。

このため、低分子のものの残存性を高めるにはカチオニックタイプが利用される。

高分子タイプはポーラス度の高いダメージ毛に効果的。

ちなみに、アミノ酸は約20種類あるが、その平均分子は120である。

つまり、分子量1200のP.P.Tはアミノ酸が10個ほどつながっているということ。

※最近では分子量数万といったP.P.Tもあり、しかも保湿力に優れたものもある。

また、ケラチンタイプ・コラーゲンタイプともに、最初は低分子だが毛髪に浸透させたあと熱や乾燥によって『重合』して高分子化するP.P.Tも開発されている。


【下手なパーマでなる損傷毛リンクルヘア】

パーマネントウエーブ第1剤のはたらきについては後で詳述しますが、パーマをかけると毛先がチリついたり、ザラザラした感触になってしまうことがあります。

ストレートパーマや縮毛矯正でも、毛先がまっすぐサラサラにならずにチリチリしたようなビビリ毛になってしまうこともあります。

このように毛髪の形状がチリチリに変形したり、手触りが極端に悪くなってしまったダメージ毛をリンクルヘアといいます。

日本語では菊花状毛(きっかじょうもう)といいます。

リンクルとはシワという意味ですから、毛髪がしわくちゃになっているということです。

また、そのように変形してしまった毛髪は、断面を見るとなめらかな楕円ではなく、花びら状にギザギザになっているため菊花状というわけです。

原因は、パーマ1剤の過剰作用によるもので、毛髪はパーマ1剤がどんどん作用していくと膨潤といって、軟化しつつふくらんでいきます。

この現象が必要以上に起きてしまうと施術後、乾かして毛髪がもとの太さに戻るときに、もとのなめらかな形状に戻れず、毛表皮にチリメン状のシワができます。

肉眼でも分かるほどチリチリしている場合はよっぽどのことで、圧倒的に手触りが悪く、毛先が落ち着かない仕上がりになってしまいます。


元来、毛髪の形状を変化させるのに利用するのがパーマネントウエーブ剤ですが、その毛髪にとって作用が強すぎた場合に、このような困った症状の毛ができてしまうものです。

リンクルヘアのように毛髪そのものの形状が変化してしまった場合、P.P.Tをつけたり、通常のトリートメント剤をつけても、シワシワになった毛髪の形状が直るわけではありません。

まずは、サロンワークのなかではこのような現象が起こらないように、パーマ剤の選択やタイム・温度の管理をきちっとするべきでしょう。

現在のように多くの方がヘアカラーやブリーチをしていて、ポーラスヘアになっている場合などは、パーマ1剤が必要以上に毛髪中に浸透してしまうため、1剤がおもったより効いてしまうことが
あります。

このような毛髪では、P.P.Tをあらかじめ充分に吸収させてから、さらに作用のおだやかなパーマ1剤を使用するといった配慮が必要になります。


不幸にして、リンクルヘアをつくってしまった場合は、非常に弱いパーマ1剤(たとえば酸性のパーマ1剤)を作用させ、コームテクニックなどで形状をなめらかに修整する技法があり、ある程度、感触をよくすることができます。

ただし、最近はストレートパーマでの毛先のビビリ症状がよくみられ、単なるパーマ1剤の過剰作用だけでない場合(引っ張りすぎや高熱の当てすぎ)もありますので、上記のような修整法を施しても直らない毛もあります。


【リンクルヘアになる原因】

●パーマ1剤の過膨潤で感触が悪くなる

①その毛髪に対して使用したパーマ1剤が強すぎた場合。

②1剤プロセスタイムが長すぎた場合。

③1剤プロセスタイムの温度が高すぎた場合。

④毛髪に対して反応する1剤が多すぎた場合。(ダメージ毛で1剤の吸収が多い・塗布量が多い)

※水による膨潤度は約20%

通常のパーマ1剤による適切な膨潤度は約40%➤パーマ後もとの丸さにもどる

パーマ1剤の過剰作用で毛髪が必要以上に膨潤(膨潤度60~100%)➤パーマ後乾燥させるといびつな形になる

※毛表皮にちりめん状にシワができ手触りや艶が悪くなるのはもちろんのこと、ほとんどの場合毛先に症状が現れるので、ひろがったりまとまりにくくなる。


【毛髪と熱】

毛髪をシャンプーなどで濡らした後、ドライヤーで乾燥するときは、通常60℃くらいの熱です。

この程度の熱では毛髪の損傷はほとんどみられません。

しかし、ハンドラの吹き出し口から出てくる熱風は100℃を超えますので、ドライヤーを近づけすぎたり、一ヵ所にずっとあてつづけていると90℃くらいまで温度が上がることがあります。

また、セット用のアイロンでは毛表面の温度が140℃ほどにもなることがありますので、熱によるケラチンの変質=熱変性が心配です。

毛髪に100℃以上の熱を何度もかけつづけると毛髪のタンパク質が硬く脆く変質していきます。

このような、熱変性した毛髪は柔らかみがなくなり保湿力も低下します。

引っ張ったとき、あまり伸びずにプツッと切れるような毛になります。(伸度の低下)

また、毛髪は270~300℃で焦げて炭化します。

ストーブの前で寝てしまったりしたときには、炭化寸前の毛になり、指で毛を揉むとボロボロと崩れるように毛が粉々になります。


150℃以上の高温アイロンを使用して行なうアイロンパーマや縮毛矯正は、薬剤との相乗作用もあって、毛髪にはかなりの負担になります。

特に2度3度と繰り返す場合キューティクルはほとんど溶けてなくなり、毛表皮も膨化といって、ちょうど火ぶくれになったように見えます。

丈夫な髪に一回だけ行なうのと、同じ髪になんども高温アイロンによるパーマ処理を行なうのでは、加速度的に熱による損傷がすすみます。

繰り返し行なうケースでは、使用アイロンの温度はもちろん低めに設定すること、使用薬剤も弱いものに変えていく必要があります。


特に、アルカリ性の状態の毛髪に、100℃以上の熱を加えると、加水分解といって毛髪ケラチンのシスチン結合が切断されます。

この場合は、通常のパーマと違って2剤で元のシスチン結合には戻らないので、ケラチンが構造的に変化していきます。

結果としてパーマにとって大切なシスチン結合は減少していくわけですので、パーマをとったり、またかけたりといった仕事がしにくくなります。

加水分解と熱変性は違いますが、加水分解を起こすほどの状態であれば、熱変性も同時に起こしていると考えてもよいでしょう。


また、リンスやトリートメントクリーム処理した毛髪をハンドラで乾かしているとき煙がでてくることがありますが、たいていは毛が焦げているのではなく、付着した油が焦げているのです。


【熱と加水分解】

水分を含んだ毛髪は、高熱で処理すると加水分解という反応で毛髪ケラチンのシスチンが切断される。

特にアルカリ性の状態では80℃くらいからこの現象がみられる。

アイパーやいわゆるパンチパーマ、高温アイロンによる縮毛矯正などの技術においては、この加水分解によるシスチンの切断も同時に起こっていると考えられる。

加水分解によって切断されたシスチンは、時間の経過とともにランチオニン結合などの別の結合に変化し、けっしてもとのシスチンにはもどらない。


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小吉 健太

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