現役美容師の教えるサロントリートメントの効果と施術後の長持ちさせるには?
2024/06/22
渋谷の美容院アフィーロ(ACHFILO)>トリートメント>現役美容師の教えるサロントリートメントの効果と施術後の長持ちさせるには?
2024/06/22
プロの美容師の教えるサロントリートメントについてのまとめ記事です。
是非是非最後まで楽しんでお読み下さい。
A.「もちろんございます。あるので当店では説明させていただき行なっています。」
【詳しくはこの下の記事でまとめてさせていただきますので読み進めてください。】
A.「①美容師さんの技術で仕上げているのと自分の仕上げの違い」
「②トリートメントの種類のクオリティーの違い。」
「つまり、技術と、商材の違いが理由です。」
「ここで大切なのは、効果は無くなっていなくて仕上がりの感覚が違うということです。」
「なので、一度ぜひトリートメントだけでも買って帰ってみてください。」
「トリートメントをサロンでするならホームケアも変えるのがオススメで、効果性も高められます。」
こう書いてしまうと、
「サロントリートメント、美容室のトリートメントって、意味があるのかな??」
そんな思いでヘアケアされるお客様はとても多く、色々な考えをお持ちだと思います。
「その時だけで意味がないんじゃないか?!」
「サロントリートメントをしてもすぐに落ちてしまう気がして効果を感じない!?」
そんなお悩みが多いお客様も多いと思います。
ここでは意味のあるトリートメントケアについてまとめて説明させていただきます。
美容室のサロントリートメントについて
美容室のサロントリートメントについてはまず2つ
①種類
②料金設定
がさまざまあります。
・シャンプー後に軽く付けるもの
(リンスやコンディショナー)
・いわゆる3ステップトリートメント
(ハホニコ・ミルボンリンケージなど)
(シャンプー台で軽く揉み込んダリコーミングでちょっとうもの時間を放置したりマッサージするもの)
1000~3000円
これやるならホームケア買ってください。
表面のシリコンの付けたしだけです。
・セット面で髪の毛に何回かに分けて塗布し、トリートメントを重ねていくもの
(ケラスターゼ・オージュア・TOKIOなど)
本当に効果的なものは 良いですがメジャーブランドはあまりお勧めしません。
結局シリコンケアなので、これもやれうならホームケアだけでまかなえます。
・加温機やスチーマーなどを当てながら、かなりの種類を付けてい時間を置くタイプ
(サロンオリジナル薬剤+アイロン髪質改善技術)
などトリートメントの種類も様々あります。
(※アフィーロでは、12000円から10万円までのプレミアムトリートメントのコースがあります。)
またさまざまな薬剤でトリートメント施術を行ったお客様には、水素を用いたオリジナルの技術と薬剤を使った
「高濃度ミネコラ水素トリートメント」
「髪質改善幹細胞トリートメント」
(アフィーロでは、水素や炭酸、幹細胞で、髪も頭皮も美しく綺麗にするサロントリートメントを推奨しています。)
今の時代は3ステップトリートメントや、ケラスターゼ・オージュアなどネットで安易に買えます。
以上のものを勧められたら断ってネットで買っても家でも施術できます。
(ホームケアにも簡易的で悪くはないです。)
ただし、お客様のあるあるの声は、
「ネットで買ったけどサロンでできたように使いこなせない。」
「なかなか自分では綺麗にできない。」
というお声もたくさん頂戴しております。
結果からお伝えすると、やはり美容室で行う
髪質改善トリートメントやヘアケアは必要です。
しかしながら、
「髪質改善」という言葉だけが一人歩きしているのが昨今。
髪質改善という言葉のマーケティングだけで、
有名な髪質改善専門店でも全然綺麗にならない。
アシスタントがアイロン入れてピカピカに見せておしまい。
次の日から髪の毛はボロボロ。(涙)
こんなお話を駆け込み寺のように当店に訪れるお客様からたくさんお話を伺う経験もしていて、
「お客様は本当に髪の毛にトリートメントが必要なのか?」
って、どんどんわからなくなる。
はっきりと伝えます。
トリートメントは技術で必要です
(アフィーロでは、代表小吉健太が自信を持って20万人以上ヘアケアしたトリートメントを技術として提供しています。)
綺麗に根本から毛先まで綺麗にケアするヘアケアは、とにかく実践で20万人のお客様の髪の毛を施術させていただいて、
1000人以上のトリートメントやヘッドスパの経験からできるのが本物のトリートメント技術です。
10年間経営しているトリートメント専門店を探していくのもお勧めです。
※髪質改善が流行ってきているので、美容師や美容室経営者でない人が経営だけして、
技術のない美容師を雇用して薬剤だけでそれっぽくしている美容室もあるので気をつけてください。
またせっかくここまで読んでくださったので、
お客様に家でも綺麗にできる
ヘッドマッサージなキューティクルマッサージなどで髪を必ず良くする方法を書いていきますので、
安心して読み進めてください。
(わからないことは、予約ご来店時やSNSインスタDM下さい)
→https://www.instagram.com/achfilo_koyoshi/?hl=ja
何年か前からいろんなトリートメントを悪質に誹謗中傷して、
シャンプートリートメントを売るブログが流行っていたので、
「ちゃんとサロントリートメントも意味ありますよ」と、
肯定しておきます。
「この人有名だけど大丈夫かな?この広告やSNS発信大丈夫かな?」
と思ったら、
1ブログやコラムの文章がお客様に対して攻撃的であったり読んでいて焦らされないか?
2 動画で髪の毛のさわり方で雑だったりしないか?
など、実際の言動や立居振る舞い、髪の毛に対する姿勢で判断すると良いです。
ちなみに、美容師さんの扱うサロン用のトリートメントは、
トリートメント作る会社がたくさんあるので、現在美容室でのトリートメントは各店バラバラなものを使っています。
自分に相性いいヘアサロンでのトリートメント体験を選んでいくのが大切ですが難しいのは本音です。
同じ商材のクーポンでも美容師の技術で効果性が変わるので、上手な美容師も選びましょう。
ここでもう一度確認します。
この質問の答えは間違いなく『ある』と断言できます。
もちろん効果の程度や感じ方はそれぞれ違いますが、どんなトリートメントも『効果0』ということはありません。
多くの方は、【手触りが元に戻ったことで=「トリートメントが落ちた」】と感じる方がいますがそれは違います。
サロントリートメントの目的は、
「”手触り”だけが目的だけではない。」ということも意識してみてください。
『トリートメントはすぐに手触りが戻るから意味がない!』というのは実は大きな間違いなのです。
とはいえ、
「トリートメントは手触りが落ちてしまったら意味がない。」
「手触りが戻ってしまったから全部落ちたんだ。」
このように考えてしまうのも無理はありません。
皆さん、髪の毛の手触りを良くしたくてトリートメントしていますよね。
結論から言うと
落ちてはいません
髪の毛の内部構造の補修は美容室でしかできないので
中の補正をしているのが本物のトリートメントなのです。
ちなみにこのトリートメントで本気で髪質改善していくとなると
本当に6ヶ月半年くらいは本気でこだわってトリートメント髪質改善している美容室に通い続ける必要がございます・
サロンでのトリートメントを理解してもらうためには、
『PH』というの言葉がとても大切ってことを書かせていただきます。
PHとは理科の授業習ったで「酸性~中性~アルカリ性」のことです。
美容室でカラーやパーマをしたり、セルフカラーを行うと髪の毛はアルカリ性になります。(正確には弱アルカリ性。)
パーマやカラーで使われる薬がアルカリ性でできていて、中性や酸性では薬の効果が出せないのでどうしてもアルカリ性になってしまうのです。
※酸性や中性の薬もあるが、ほとんどがアルカリ性でできています。
髪の毛というのは、「アルカリ性になっていると髪を守ってくれるキューティクルが開いてしまい傷みやすくなる」という特徴があります。
キューティクルは髪の毛の大切な芯の部分を守ってくれるもので、外からの刺激や紫外線、薬剤のダメージから髪を守ってくれます。
キューティクルが開いてしまっている状態は、外からの刺激にたいして髪の毛が無防備なのです。
PHを弱酸性の髪の毛の1番安定するPH調整トリートメントも質感には関係しませんが、
カラーやパーマの後にはとても必要なトリートメントです。
そのままにしていくとカラーやパーマを重ねるごとにどんどん髪の毛が痛んでしまうので、
こんなトリートメントもしていただいているのか担当美容師さんに確認するのも良いですね。
アフィーロでは髪の毛を弱酸性に戻すヘアケアトリートメントを必ずしています。
カラーで発生するジアミンやカスイによる頭皮の老化現象も必ずお止めします。
健康な髪の毛のPHは弱酸性です。
逆にカラーやパーマをしたばかりの髪の毛はアルカリ性なんです。
アルカリ性にかたむいている髪の毛を弱酸性に戻してあげることで髪の毛はキューティクルが閉じて傷みにくくなります。
このアルカリ性になった髪の毛を弱酸性に戻してくれることを『バッファー効果』と言います。
皆さんが普段付けるコンデショナーやトリートメントは弱酸性でできているので、つけるだけでもバッファー効果があります。
トリートメントやコンデショナーは、一瞬付けて流すだけでも効果はありますが、しっかりと弱酸性に戻したいときはゆっくり時間を置いた方が効果が高いです。
カラーやパーマを行うと、髪の毛の中にアルカリ性の物質がすこし残ります。
これを業界では「残留アルカリ」と言います。
アルカリ性のものが髪の中に残ってしまっているという意味の”残留”ですね。
パーマや他のメニューをした後に美容師に、「今日はシャンプーしないでくださいね」と言われたことはありませんか?
なぜシャンプーまでに時間を空けないといけないのかというと、
「残留アルカリのせいでまだ髪の毛がアルカリ性で不安定なので、できるだけ形を変えたり洗ったりするようなことはやめてくださいね」
このような意味があります。
不安定な時期に伸ばしたり形を変えたりするとパーマが取れてしまったり色が落ちやすくなってしまうのです。
残留したアルカリは、空気の力で放っておいても48時間ほどで完全にアルカリ性ではなくなります。
特にパーマをしたばかりの時はアルカリ性が強いので、「せめて1日はやめてね」という意味なのです。
トリートメントには残留アルカリを中和する力があります。
髪を弱酸性にしてキューティクルを閉じさせ、アルカリ性の残留アルカリも中和されて髪の毛が傷みにくい様態になることができます。
ネットの情報の中には、「トリートメントをしてしまうと、残留物質が髪の毛の中に閉じ込められて髪の毛に悪い」というような情報もあるようですが、『アルカリ性の状態で髪の内部に残っているのが良くない』ので、中和させてしまえばさほど問題ではありません。
Q)家でのコンデショナーやトリートメントでもいいの?
A)はい。
美容室でのトリートメントでなくともお家にあるコンデショナーやトリートメントでも髪の毛を少しづつ弱酸性にすることができます。
しかし、よく美容師さんからも言われると思いますが、何かケミカル施術メニューをした当日はシャンプーや濡らしたりをしない方がいいです。
アルカリ性の髪の毛の状態はできるだけ早くに中和しておいた方が髪の毛のダメージが少ない。
そこで美容室でトリートメントをしておけば良いのです。
水素やバッファーや、アルカリ除去剤、ジアミン除去剤が必ずお客様の美しい髪の毛と肌を守るために必要です。
当日の内にしっかり弱酸性に戻す中和出来るのトリートメントをしっかり内部で行っておく。
そうすることでお客様の髪の毛を綺麗な状態でお返しできます。
子供の頃の公園の遠足のようですね。
「きたときよりも必ず美しくする。」
このヘアケアをしておかないと
お客様の髪の毛の中に、髪の毛を傷めたり、肌を老化させる成分を閉じ込めたりするので
アフィーロではそのような成分をなくすトリートメントは必ず行っています。
あとは、
皆様の大好きな手触りを決定しているのはシリコン剤が多いので、
家でのコンディショナーやトリートメントも功をなしてきます。
しかしながら
トリートメントには必ずと言っていいほど、ジメチコンやシクロメチコンなどのシリコン剤が配合されていいます。
シリコン剤が髪に残ることで毛がサラサラしたりツルツルにしたり、静電気を防いでくれるのです。
シリコン剤は、トリートメントをした直後が一番髪の毛に残っていますが、1回洗うごとにどんどんなくなっていきます。
シャンプーをする限り何か月間も、一度付けたシリコン剤が髪の毛に残り続けるということはありません。
徐々にシリコン剤が落ちていく→手触りが悪くなる これは仕方のないことなのです。
シリコンで手触りが良くなるのであれば長持ちさせる方法はいくらでもあります。
サロンで行ったトリートメントのもちを良くするのに一番確かな方法は、同じ質のトリートメントをお家で行う方法です。
トリートメントの種類の中には「お持ち帰り付きトリートメント」というのがあります。
お店でやっているところやっていないところがありますが、サロントリートメントとほとんど同じ内容で、小分けになっているトリートメントを持ち帰って1週間おきに使ったり、量の多いものを購入して毎日家でも簡易的にヘアケアすることもできます。
アフィーロでは、最後につけるトリートメントサンプルのプレゼントや、お客様一人一人のダメージに合わせたトリートメントをお作りさせていただき、販売させていただいております。
サロンでトリートメントを行う→落ちる→小分けトリートメントを使って手触りが良くなる→落ちる→トリートメントをつかう。
(この時最後にサロンでおつけしたサロン専売品を買って毎日使うと、家でも髪質改善が重なりどんどん綺麗になります。)
この方法で、かなり長い間手触りが良い髪の毛をキープできます。
小分けのトリートメントでは、サロンで100%サロンで行った髪の状態に戻るわけではありませんが、30%ぐらいの手触りになってしまった髪の毛を60~70%ほどの良い髪の毛にすることができます。
まず1番のおすすめは、
仕事でお客様にトリートメントをしていて「さらに良くできるのにな・・・」と感じることがあります。
それはせっかく美容室で質の良いトリートメントをしているのに、お家で使うシャンプーやトリートメントには全くこだわっていないというお客様です。
市販のシャンプーやトリートメントで毎日自分に最適のシャンプーがわからないお客様。
トリートメントの持ちは、毎日使うシャンプーによっても変わってきます。
シャンプーはそれぞれ油を取る力(脱脂力)が違い、脱脂力が高ければ高いほどトリートメントは早く落ちてしまいます。
特にシャンプーの中の洗浄成分。
高級アルコール系と言われるラウレス硫酸ナトリウムやラウレス硫酸アンモニウム。他にもオレフィン(c14-16)スルホン酸naという洗浄成分が配合されているシャンプー剤は脱脂力が強い傾向にあります。
つまり、せっかく綺麗に作り上げた髪の毛を壊してしまったり、頭皮の肌荒れを招く恐れがあります。
生えてくる髪の毛が弱りやすくなっていたら、髪の毛も傷みやすくなりますよね。
今お使いのシャンプー後のコンディショナーをいっそトリートメントに変えてしまう。
というのも、とってもいい方法です。
サロン専売品として販売されているトリートメントは、美容室でのトリートメントに使われることもあるほど、
優秀なトリートメントが多いです。
質の良いトリートメントを日常的に使うことで、サロンで行ったトリートメントを毎日少しずつ補給しているほとになるので、
サロンで綺麗にした髪の毛がとても綺麗な整った状態で、綺麗な美髪が長持ちします。
トリートメントをつけたら、しっかり揉み込んで時間を置いてあげれば、簡単なサロントリートメントと同じような効果を得ることができます。
カラーやパーマをしていなかったとしても髪の毛の傷みの原因は他にもあります。
日々のコテ巻きやストレートアイロンの熱ダメージ。
紫外線などさまざまな要因でも、髪の体力は少しづつ奪われてしまいます。
ダメージを受けた髪の毛はキューティクルが剥がれて傷つきザラザラになることも多いです。
髪の手触りを決めるキューティクルを整え、表面をコーティングしてあげるだけでも、
指通りが良くなり乾かしやすくなり毎日の生活が楽になります。
最近のトリートメントの成分の中には、『疑似キューティクル』と言って人工的にキューティクルを作りだす成分や、
アイロンやコテの熱で反応して効果が高まるトリートメントもあるので、今以上には間違いなく髪の状態が良くなります。
(余談ですが、)
モデルさんや芸能人は定期的にトリートメントをしている人が多いです。
これはちょっとオフレコな内容なんですが、、、
都内の有名サロンなどには有名モデルさんや芸能人の髪の長い方などがトリートメントだけで来店したりします。
髪が綺麗に見えるモデルさんや、芸能人は、本当にまめにトリートメントしています。
普通の美容室でお目にかかることは少ないと思いますが、芸能人の方などは一般の人が入る入口とは違う場所から入り、
そのままVIPルームに入ったりします。人目に付かずに入店するのです。
私が働いていたお店にも来ていただいていました。超有名国民的アイドルグループのメンバーや、雑誌の表紙モデル、ドラマの主演にもなる芸能人です。
メニューはトリートメントだけ。
髪をとても大切にされているモデル・芸能人がたくさんくるサロンでした。
毎週の勉強会もほとんどがトリートメント研究会でした。
ほとんどのサロンが1年目で終わるトリートメントの勉強を徹底的に技術として誰でもできるまで落とし込む。
スタイリストになってからこんなにもってくらい技術習得まで、勉強練習し続けました。
そして、アフィーロにもモデルさんや芸能人のお客様が、トリートメントだけをして帰っていくことなど増えました。
アフィーロは、個室がなくて、入り口も同じなのに、本当に感謝しています。
「メディアに出ている人は特別。」
「自分とは違う。」
なんて思うかもしれませんが、そんなことは決してごさいません。
髪の毛というのは”生活”がでるところです。キレイに整えている人はそれだけでもキチンとした印象に見られます。
トリートメントをサロンでやって、自分のベストを知ったり、ホームケアのやり方を学んで出来るようになるって意味でも、
トリートメントをサロンでしてもらう習慣って、本当に大切になります。
カットとカラーで来店されるお客様、カットカラートリートメントを毎回されるお客様、
「2か月後ならトリートメントが落ちているから手触りは一緒。」
のように思えますがそれは違います。
特にクシ通り。
カラーをする時はクシでとかしながらカラーを塗りますが、この時のクシ通り、カラー剤の馴染み方はサロントリートメントをされている方の方がはるかに良いです。
またブリーチや、髪を明るくする技術を行なった場合は、PHや髪の毛のコンディションを戻すヘアケアをしなくてはいけません。
カラーだけだと、毛先が切れてしまっていたり、色がムラになっていたりします。
トリートメントで、髪のコンディションやPHをコントロールするだけで、色の染まり方や、安定感も変わります。
1か月2か月も経てば、トリートメントの手触りとしての効果はほとんど落ちてしまいますし、
家でヘアケアを重ねるごとにトリートメント直後の手触りが良すぎるので「落ちた」と感じやすいですが、
トリートメントを重ねると髪が伸びたり、色村がなくなりもちが変わるので、その点で着目してみても、
「違う部分で効果があるんだな。トリートメントは紙の内部にキチンと残っているんだな。」
と、改めて気づけたりします。
トリートメントは 手触りが悪くなった=意味がない ではない。ということです。
手触りが戻るのは、表面に付いたシリコン剤が落ちるからです。
しかしトリートメントの真の目的はそれだけではありません。
カラーやパーマでアルカリ性になってしまった髪の毛を早い段階で弱酸性にしっかり戻してあげる。
こんなことも髪の毛が傷みやすい期間を減らすことができて、カラーやパーマのもちも良くなります。
髪の毛の状態が良くなると、毛がサラサラして水分を離しやすくなるので乾くのも早くなり、寝癖もつきにくくなります。
体験したいけれど、どうしても高額なトリートメントまでは、手が出ない。
というお客様でも、美容室の中には1000円ほどでできるトリートメントを用意しているお店もあります。
ただ、あまりに簡易的なものだとすぐに落ちてしまったり、効果が薄かったりもしますので、
それならサロンで良いトリートメント買って行った方が、髪の毛に良いことが多いと思います。
毛髪の基礎知識。
毛髪は皮膚の表層部である表皮が変化してできたものと考えられます。
表皮は切っても血が出ない厚さの層で、人の表皮は平均0.1㎜程度の厚さです。
表皮とその下の真皮層との境は凸凹で、真皮側から見た凸部に毛細血管が入り込んでいて表皮をつくる基底細胞が分裂増殖していくための栄養分を供給しています。
この凸部を真皮乳頭といいます。
表皮の最下部を基底層と呼び、表皮をつくる親細胞である基底細胞が、血液が運んでくる皮膚の原料ともいえるアミノ酸を使ってどんどん皮膚をつくります。
このように分裂増殖した娘細胞が上に上に押し上げられ、だんだん角化して表皮の最上層である角質層を形成するにあたります。
角質層はケラチンという蛋白質で、細胞は既に死滅し、いずれ垢(老化角片)となって剥がれていきます。
基底層には表皮をつくる基底細胞とは別に、メラノサイトと呼ばれるメラニン生成細胞があり、チロジンというアミノ酸を素にしてメラニン色素をつくり分泌しています。
毛髪の場合、真皮乳頭に相当する毛乳頭の周りにある毛母と呼ばれる親細胞が、分裂増殖して毛髪を形成していきます。
皮膚と同じようにメラノサイトもあり、メラニンを生成し、それが毛髪中に混ざって生えてくるため、黒髪が生えてくるわけです。
表皮の角質層がいずれ垢となって剥がれていってしまうのに対し、毛髪は角化した細胞が繊維状につながって、どんどん毛が生えてきます。
「毛が伸びる」といいますが、実は毛乳頭付近で新しい毛ができるので、以前につくったものが上のほうへ押し出されて生えてくるのです。
頭髪は、個人差はありますが、1日に約0.4㎜前後伸び、一か月で約1.2㎝、一年で15㎝ほど伸びます。
ということは、30㎝の長さのある髪の毛先は2年前につくられた毛ということになります。
長い髪の人が枝毛になったりすると、「毛が長いので栄養分が毛先までいかないのかしら」と考える方もいるようですが、単にできあがって押し出されてきた毛髪が長時間の間に、さまざまな刺激を受けて壊れてきたということにすぎません。
皮膚の角質層や剥がれた老化角片が細胞学的には死んでいるのと同じで、毛髪の目に見える部分(毛幹部)の細胞は死滅しているのです。
ちなみに、日本人の頭髪の本数は約10万本、1本の頭髪の太さは平均0.08㎜といわれています。
東洋系の黄色人種は欧米の白色人種より頭髪は太いのですが、本数は少ないのです。
もちろん本数も太さも個人差があり、頭髪が生えてくる毛孔(毛穴)の数は生まれつき決まっています。
表皮は毎日毎日基底層で新しい皮膚細胞がつくられ、同時に古い角質層が垢となって剥がれていく。
このような現象を皮膚のターンオーバーといいます。
新陳代謝の旺盛な若い人は1か月弱で表皮が入れ替わってしまう。
ところが、人間は20代半ばから老化がはじまり、表皮のターンオーバーも遅くなる。
齢をとるほど古い肌がくっついているわけで、その分みずみずしさのない乾燥性の肌になってしまう。
これが表皮に限っていえば肌の老化ということである。
スキンケアの基本としては、加齢とともに遅くなる表皮のターンオーバーを衰えさせないことが大切であり、そのためには、洗顔や入浴をこまめにして、老化角片を除去すると、表皮をつくるスピードの衰えをある程度防ぐことができる。
女性の、顔の手入れの基本は毎日の洗顔、いわれるゆえんもこのターンオーバーを衰えさせないということからである。
メイクの汚れを落とすクレンジングだけで済ませるのではなく、老化角質を除去することで皮膚の新陳代謝の衰えを防止するのも、洗顔の大事な役割である。
角質層をむりやり薄く剥ぎ取ってしまって、表皮細胞をどんどんつくらせて肌を若返らせる美容法をピーリングという。
近年、エステティックサロンなどで行われているケミカルピーリングと呼ばれる手法は、このピーリング美容法の典型である。
蛋白分解酵素配合の洗顔剤なども、手軽なピーリングといえる。
しかし、ピーリングすることによって皮膚は薄くなるわけで、外的刺激に敏感になり、ヒリヒリしたり、炎症を起こしやすい敏感な肌にもなるので、もともと敏感肌の方や、アトピー性皮膚炎の方などは行わないほうがよい。
また、新陳代謝が旺盛な若い方が行う必要もない。
毛髪は毎日どんどん生えてくると同時に、抜けてもいます。
頭髪の抜け毛は多少の季節変動はありますが、1日平均50~60本です。
これは毛の製造工場である毛乳頭が何年かに一度休業するからで、人の頭髪は5年前後で生え替わっているわけです。
毛が生えてきてどんどん成長していき、何年かすると伸びなくなって抜け落ち、また、次の毛が同じ毛穴から生えてきます。
この毛の新生から次の新生までを1ヘアサイクル(毛周期)といっています。
ヘアサイクルは新生・成長期(活動期)・退化期・休止期・脱毛・次の毛の新生という過程をたどります。
通常1サイクルヘアは女性で5~7年、男性で3~5年といわれています。
女性のほうが1ヘアサイクルが長いのは、女性ホルモンが頭髪の成長に促進的に働くからです。
禿げる確率が男性のほうが高いのもそのせいと考えられます。
ヘアサイクルの成長期は通常数年間あります。
仮に1年で毛が15㎝伸びるとすると、成長期が5年あれば75㎝になるわけです。
成長期が終わると退化期を経て休止期になります。
休止期ではすでに毛乳頭組織は萎縮し、毛母細胞の分裂は停止していますので、毛は伸びません。
かといってすぐ脱毛するのではなく、2~3ヶ月してから脱毛します。
この間に毛穴(毛嚢)は浅くなり、毛根も完全に角化しますので、抜け落ちたときに、その脱毛根は棍棒状の形になります。
成長期の毛を無理に抜くと痛いのですが、休止期の毛は引っ張るとほとんど抵抗なしに抜けてきます。
休止期があるために、なんらかの理由で毛をつくらなくなってから脱毛までにタイムラグが生じます。
たとえば、円形脱毛になった場合、その数ヶ月前から毛をつくってなかったわけですから、原因はその時点にあったということになります。
また、女性の場合、妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発なため、本来休止期になるべき毛の寿命が長くなります。
出産を経てホルモンバランスがもとどおりになると、多くの毛が一斉に休止期となり、数ヶ月後にはびっくりするくらい抜け毛が増えることもあります。
このような現象はよく見られることなのであまり心配せずに、栄養のバランスのとれた食生活を心掛けるようにすれば、またちゃんと毛は生えてきます。
妊娠中に脱毛が増えるケースもありますが、その場合は栄養不足が原因と考えられます。
円形脱毛や悪性脱毛は病的なものですが、年齢とともに薄毛や禿げに悩む男性は多いものです。
なかには、20代前半から薄くなってくる、いわゆる若禿げのお客様もいます。
女性でも加齢とともに髪が細くなったり、量が減ってきて悩んでいるお客様も多いです。
禿げや薄毛は遺伝的要素が強いものといわれていますが、確かに禿げやすい体質や骨格などは遺伝すると考えられます。
しかし、そればかりではなく、頭皮の不潔やストレスなど、現代日本人の頭髪の健全な生成と成長を妨げている要因がたくさんあります。
なんらかの外的・内的要因でヘアサイクルが短くなってくる…これが毛髪の老化のはじまりです。
また昨今当たり前になってきたカラーもそうです。
カラーを繰り返すのに、トリートメントやヘッドスパをしていないと、毛根が弱ってきて抜け毛が増えたりする事もあります。
本来5年は抜けないはずの毛が、3年で抜けてしまったり、最終的には産毛のような毛しか生えてこないで数ヶ月で抜けてしまいます。
このように本来の寿命をまっとうできずに成長期がどんどん短くなり、すぐに休止期がきてしまう毛髪が多いのです。
一生分の毛髪周期が終わると禿げの原因にもなります。
やはり定期的なヘッドスパやトリートメントは本当に大切です。
抜け毛が増えてきた場合は、きちんとした頭皮のお手入れや食生活を改善したりすることで、ヘアサイクルの短期化や毛髪の細化を防ぐことも可能です。
毛髪の健全な成長を妨げる原因は、直接的には〈血行障害〉〈栄養障害〉〈内分泌障害〉〈頭皮・毛嚢の炎症〉などです。
逆にいえば、このような毛髪の健全な育成を妨げるいろいろな要因を取り除いてあげれば、毛髪は自然に生えてきます。
毛髪が生えるのによい環境を整えることが健康で美しい髪を長く保つ秘訣です。
具体的には…
1.良質の蛋白質・ビタミン・ミネラルなど代謝に必要な栄養素をバランスよく摂取する。
2.脂肪の取り過ぎに注意する。
3.無理な食事制限などの急激なダイエットはしない。
4.ストレスをためず、くよくよしたりしない。
5.よく眠り、できるだけ規則正しい生活をする。
6.脂性の頭皮の人は、こまめにシャンプーをする。
7.シャンプー時に頭皮を揉みほぐすようにマッサージする。
といったようなことを心掛けてください。
また、少し専門的ですが、抜け毛の毛根部を100~200倍に拡大して見ると、一人一人のお客様の問題点がわかります。
毛根の下部はふくらみがあるためその部分を毛球と呼びますが、毛球部の形状や付着物などに特徴があり、その人の傾向を判断することができますので、ちょっと勉強すればだれでも抜け毛の毛球診断ができるようになります。
毛乳頭周辺で分裂増殖した細胞はだんだん上に押し上げられていくうちに、ある部分は毛根鞘(毛穴と毛髪の間にあるクッションのような組織)に、ある部分はキューティクルに、ある部分はコルテックス(毛皮質)に、ある部分はメデュラ(毛髄質)に、というように分化していきながら角化し、ケラチンという蛋白質になって、毛幹ができます。
皮膚でいえば角質層や剥がれてしまった老化角片に当たるわけで、毛髪の目に見える部分、つまり毛幹は、すべて死滅細胞の集まりです。
毛幹部はのり巻き状の構造をしており、外側から、キューティクル(毛表皮)・コルテックス(毛皮質)・メデュラ(毛髄質)という3層に分かれます。
キューティクルは毛髪全体の約15%を占め、ウロコ状に毛髪表面を覆っています。
このキューティクルは撥水性で、無色透明、つまりメラニンを含みません。
キューティクルのウロコの隙間には、細胞膜複合体(CMC=Cell Membrane Complex)が存在し、キューティクル同士を接着させるノリのような役割を担っていて、外部の刺激から毛髪を守ったり、毛髪内部の成分が流出するのを防いでいます。
また、水分を保持し、水や薬剤の通り道になっています。
このCMCは、コルテックス中にも存在していて、葉巻状のケラチン繊維(フィブリル束)同士を接着しています。(コルテックスCMC)
毛髪の大部分を占めるコルテックスは、ケラチン繊維(フィブリル)の集まりですが、このフィブリルとフィブリルの隙間は、親水性で保湿性の高い物質で埋められています。
この部分をマトリックス(間充物質)と呼びます。
マトリックスはCーケラチンという不定期のケラチンを主成分としていますが、アミノ酸やP.P.T(アミノ酸が数個~数十個つながったもの)・核酸・ミネラルなど皮質細胞内に存在していた微量の物質も混在しています。
コルテックスはこのようにフィブリルとマトリックスから成り立っていますが、その量はほぼ半々で、特にマトリックスは毛髪の水分を維持する保湿成分が多いので、ヘアコンディションを考えるととても重要な部分といえます。
毛髪美容を考える上で、キューティクルとマトリックスはとても重要で、性質はかなり違います。
艶や手触りはいうまでもなくキューティクルの状態に左右されます(艶や手触りの善し悪しは、もともとの毛髪の形状=断面の形状が正円に近いか否かーという要素もあります)し、後述するパーマネントウエーブやヘアダイなどの、毛髪に浸透してなんらかの科学的作用を毛髪に与える薬剤は主にマトリックスに吸収され反応します。
ちょっと大袈裟にいえば、パーマはマトリックスにかかるものだし、ヘアダイ(カラー)はマトリックスに染まるわけです。
ヘアコンディションの悪化の具体的症状として、多くの方が毛髪のぱさつきを気になさるようですが、この原因もマトリックスの保湿力が低下するためです。
一般的に日本人の場合、太い毛髪(硬毛)はキューティクルが密に重なっており、細い毛髪(軟毛)ほどキューティクルの重なりが疎のようです。
・メラニン色素なし
・撥水性、親油性(水をはじきやすく、油はつきやすい)
・物理的、機械的摩擦に弱い
・メラニン色素が多い
・親水性、保湿力が大きい
・耐薬品耐性がない(パーマ1剤やブリーチ剤等の薬剤が反応しやすい)
毛髪や皮膚をはじめ、私たちの体の多くは蛋白質(protein)でできています。
蛋白質は、アミノ酸からつくられるわけですが、このアミノ酸という物質は地球上に約20種存在しています。
アミノ酸がたくさんつながってできた物質が蛋白質です。
ちょうどご飯粒がたくさんくっついて大きなかたまりになると、おにぎりというふうに呼び方が変わるのと同じようなものです。
蛋白質はその構成しているアミノ酸の種類やつながりの組み合わせなどで、無数といえるほどいろいろな蛋白質ができます。
人体を構成する蛋白質だけでも約10万種類あるといわれます。
しかし、すべての蛋白質は、分解すれば約20種のアミノ酸になってしまいます。
もちろん蛋白質によって13種類のアミノ酸でできているものもあれば、18種類のアミノ酸でできているものもあります。
アミノ酸のアミノという言葉はアルカリという意味で、アルカリ性の性質と酸性の性質を両方持ち合わせている物質です。
このような性質の物質を両性化合物と呼んでいます。
私たちは毎日の食事で蛋白質を含む食物を摂取しています。
たとえば大豆や肉類、牛乳や卵といったものが代表的な蛋白質を多く含む食物です。
摂取したこの蛋白質を胃腸でアミノ酸のレベルまで分解し、腸壁から血液にとりこんで体の各所に運んでいきます。
そして、このアミノ酸を原料にして、筋肉や皮膚や毛などをつくっているのです。
日本人の頭髪の本数が約10万本、毎日0.4㎜伸びるとすると頭髪だけで1日40mもの長さをつくっていることになります。
そして、毛髪や皮膚の角質層の蛋白質であるケラチンをつくるには、約20種のアミノ酸全部を必要としますので、さまざまな種類の良質な蛋白質をバランスよく摂取する必要があります。
ですから、どんなに代謝の盛んな若い方でも蛋白源が不足すると正常な皮膚や毛の代謝が悪くなって、健全な皮膚や丈夫な毛ができなくなります。
人には、体内であるアミノ酸を素に別のアミノ酸につくり替える働きもありますが、どうしても食物から摂取しなければ得られないアミノ酸を不可欠(必須)アミノ酸と呼んでいます。
毛髪ケラチンは次に述べるようにシスチンというアミノ酸が多く使われてできるのですが、シスチンを多く含む食物はあまりありません。
実際には不可欠アミノ酸であるメチオニンというアミノ酸からシスチンができます。
そういう意味では、質の良いケラチンをつくるにはメチオニンを多く含む蛋白源を取るように心掛けるとよいでしょう。
また、アミノ酸を合成して蛋白質をつくるのは酵素の役目です。
蛋白合成酵素は体内でつくられるのですが、この酵素の働きを助けているのが、ビタミン・ミネラルといった微量栄養素です。
毛髪の主成分がケラチンという蛋白質であることは既に述べたとおりです。
ケラチンを日本語で言えば角質蛋白ということで、毛や爪、皮膚の角質層がこれに当たります。
牛の角や、羊の毛(ウール)もケラチンです。
ケラチンの特徴は、構成するアミノ酸のうちシスチンというアミノ酸が多いことです。
シスチンはシステインというアミノ酸が酸化されてできるアミノ酸で、システイン2分子からシスチンが1つできます。
表皮や毛髪もできたてはシステインの状態ですが、だんだん上方に押し上げられていくうちに酸素の影響を受けてシスチンに変化していきます。
そうすると蛋白質の構造が主鎖横のつながり(側鎖)もしっかりしてきて、たいへん丈夫な硬い蛋白質になってきます。
このように皮膚や毛が次第に硬くなっていくことを角化といいます。
これがケラチンの完成ということで、できあがった毛髪は、アミノ酸が縦にも横にもつながったしっかりした分子構造になっています。
アミノ酸が螺旋状につながった1本の鎖をポリペプチド主鎖と呼びます。
これに対し、シスチンのように主鎖と主鎖をつなぐ結合を側鎖と呼びます。
さらに毛髪ケラチンには、電気的にプラスの性質のアミノ酸とマイナスの性質のアミノ酸とが引き合う塩結合と呼ばれる側鎖と、水素と酸素の親和力で引き合う水素結合という側鎖が無数にでき、容易に形が変わらない弾力のある性質の繊維になります。
蛋白質としては非常に丈夫で腐りにくいのです。
形が変わりやすい性質のことを「可塑性」といい、たとえば針金はぐにゃっと曲げればその形に変化します。
つまり、針金には可塑性があります。
それに対し毛髪は頑固な分子構造を持つため可塑性がなく、乾いた髪の毛を指にくるくるっと巻きつけても指を放せばすぐもとの形に戻ってしまいます。
毛髪の形状を変化させるには、いったん可塑性を持たせてから(ケラチンの分子構造をゆるめる)形状を変化させ、再び元の頑固な分子構造に戻すとう方法がとられます。
ケラチンの頑固な分子構造をゆるめ可塑性を与えるには、ケラチンの側鎖を一時的に切り、毛髪を軟化させればよいわけです。
ヘアセットやパーマネントウエーブができるのも基本的にはこのような原理です。
特に、側鎖の水素結合は、毛髪を濡らすと切れ、乾かすとつながるという性質のため、水やローションでしめらせた毛髪をブラシやカーラーやアイロンで乾かしながら形状を変化させていくことができます。
ヘアセットができたり、寝ぐせがついてしまうのは、水素結合の開閉という原理から起こる現象なのです。
毛髪はもともと微酸性で、その状態がケラチン蛋白として刺激に対し抵抗力があり、傷みにくい状態です。
肌の角質層も同様な性質です。
酸性やアルカリ性の強さを表す尺度としてpH(ペーハー=水素イオン濃度指数)という数値がよく用いられますが、このpHの数値でいえば、毛髪のpHは4.5~6.5くらいです。
このもともとのpHを毛髪の等電点といっています。
蛋白質は一般的に、等電点よりアルカリ性になるほど、柔らかくふやけて溶けるという性質を持ってます。
逆に等電点より酸性側になるほどひきしまって硬くなります。
さらに強酸では主鎖が切断され蛋白質がバラバラに分解してしまいます。
(これが酸熱型髪質改善の盲点です。酸熱型髪質改善で髪の毛が痛んでしまったお客様の治しはかなり難易度が高いです。)
また、特にアルカリ性に傾いている毛髪は、刺激に対し抵抗力がなく、傷つきやすかったり、毛髪のコンディションにとって大切な蛋白成分が洗剤で溶け出しやすくなったりしていますので、ダメージがどんどん進行してしまいがちです。
パーマネントウエーブやヘアダイ・カラー・ブリーチといった施術は、その薬剤の性質上、毛髪をアルカリ性に傾けてしまうため、施術後傷みやすい状態になります。
毛髪はできるだけ等電点であるpH5~6前後の微酸性に整えておくことが、ヘアケアの基本といえるでしょう。
本来、酸性・中性・アルカリ性というのは、水溶液の状態を指し示す言葉ですので、「毛髪や肌は微酸性」というような言い方は正しくありません。
本当は、毛髪や皮膚の角質層に含まれる水分はやや酸性になるという言い方が正しいわけですが、わかりやすく簡単に「毛髪は微酸性」というような言いまわしが一般的に使われているのです。
では、なぜ毛髪ケラチンは酸性の性質を示すのでしょう?
毛髪をはじめ蛋白質はアミノ酸という物質がたくさんつながってできていることは、すでに述べたとおりです。
アミノ酸はアミノ基というアルカリ性の性質を示す部分と、カルボキシル基という酸性の性質を示す部分とを持ち合わせ、両性化合物と呼ばれる物質です。
つまり結果的にはほぼ中性の物質です。
ところが、約20種類あるアミノ酸のなかには、酸性の性質を示すカルボキシル基をもうひとつ余分に持っているの酸性のアミノ酸や、アミノ基をもうひとつ余分に持っているアルカリ性アミノ酸(塩基性アミノ酸)が数種あり、毛髪や肌の角質層を形成するケラチンのアミノ酸組成をみると、塩基性アミノ酸より、酸性アミノ酸のほうが多く使われてできています。
具体的にはグルタミン酸という酸性アミノ酸がアルギニンをはじめとする塩基性アミノ酸より多く使われています。
ですから全体としては、やや酸性の性質を示すわけです。
pH(ペーハー)とは、水素イオン濃度指数といい、pH7が中性。
7より数値が小さいと酸性、7より数値が大きとアルカリ性ということ。
中性というのは、水中における水素イオンと水酸化物イオンの数が等しい状態を指す。
水素イオンのほうが水酸化物イオンよりより多くなるほど酸性が強いということである。
逆に、水酸化物イオンのほうが水素イオンより多くなるほどアルカリ性が強いということになる。
中性・酸性・アルカリ性という言葉は、水溶液の状態を指し示す言葉であり、水溶液中の、水素イオンと水酸化物イオンの数がどちらが多いかで、酸性かアルカリ性かが決まる。
酸というのは、水に溶けたとき水中の水素イオンを増加させる物質であり、アルカリ(塩基)というのは水に溶けたとき、水酸化物イオンを増加させる物質である。
例) 塩酸(HCl)→H̟⁺Cl̠⁻ 水酸化ナトリウム(NaOH)→Na⁺OH
ここからも、科学的・化学的にも、水素ケアをしておく必要が明確にわかります。
アフィーロでは、一番濃度の濃いミネコラ水素ケアを行なっています。
毛髪は生えてきてから、日々さまざまな刺激にさらされています。
ブリーチ・ヘアダイ・カラーリング・パーマ・縮毛矯正などの、薬剤の科学的作用で毛髪ケラチンを破壊し脆弱化(ぜいじゃくか)させたり、シャンプーやタオルドライによる摩擦、ドライヤーやアイロンによる熱など、毎日のように毛髪に物理的・機械的な刺激を与え続けています。
アフィーロがシャンプーやタオルドライをマッサージするように行うのは、このような原因からでもあります。
いくら毛髪が蛋白質としては丈夫なケラチンという成分で成り立っているとしても、長い間にはあちこち傷んできます。
仮に30㎝の長さのある毛髪の毛先は、できあがって生えてきてから既に2年経っています。
シャンプーとドライだけでも、毎日洗っていれば700回以上行っているわけで、どんなにマイルドな洗浄剤でも、毛髪繊維は傷んできます。
生えてきてしまった毛髪は、先にも述べましたが、細胞そのものはもう死滅しているので、ダメージを受けて壊れた部分が自然にもとどおりに復元していくことはありません。
一般の方々が、毛髪のダメージを実感されるのは…
1.毛先がパサついてきたり、ゴワついてきた。
2.枝毛や切れ毛が多い。
3.艶や手触りが悪くなった。
4.シャンプー時やシャンプー後にギシギシしたり、クシ通りが悪くなった。
5.髪の弾力やハリがなくなってきた。
6.毛先の落ち着きがなくおさまりが悪い。
などの症状が現れてきたときです。
なかには毛髪のダメージが原因ではなく、元来の毛質による症状の場合もありますが、おおむね毛髪の損傷が原因です。
毛髪がどのようになると、これらの症状が現れるのでしょうか?
1.パサつきやゴワつき=毛髪内部に元々あるNMF(ナチュラルモイスチャーファクター=天然保湿因子)の流失。
熱変性など。
2.枝毛・切れ毛=毛髪内部のマトリックスの流失とキューティクルの剥離。
乱暴なブラッシングや無理なコーミングによるキズ。
3.艶・感触の悪化=パーマネントウエーブ剤やブリーチ剤の作用のさせすぎや連用。
キューティクルの毛羽立ちや剥離。
4.きしみやもつれ=毛表皮の剥離や付着油分の減少。
5.ハリや弾力の低下=マトリックスの流失や、フィブリル繊維の脆弱化。
パーマネントウエーブ剤やブリーチ剤の過剰作用。
6.毛先の落ち着きのなさ=パーマ・カラー等の薬剤処理で弱くなった毛髪にたいしての乱暴な扱い。
特に濡れた状態で引っ張る行為。
(カラーの塗布やパーマの巻き方のも引っ張ったりすることはNGです。)
かなり大雑把ですが、どのような要因で毛髪のどこがどのように変化して、美容上、好まれない症状が現れてくるのかを理解してください。
わからなければ、サロンでいくらでも質問してくださいね。
酸性度の弱い脂肪酸とアルカリ性の強い苛性ソーダとの結合物が石鹸であるから、石鹸のpHは10~11くらいを示す。
つまり、汚れを取り除く力は強いが、肌の弱い女子や子どもの場合、肌をいためる可能性がないとはいえない。
そこで、苛性ソーダのような強いアルカリを使わず、トリエタノールアミンのような弱いアルカリを使用し、さらに油は脂肪酸のほかに高級アルコール(セチルアルコールやオレイルアルコールなど)やほかの油脂分も多少配合したものが洗顔クリームとして利用されていることが多いです。
石鹸よりpHも低く、形状もクリーム状でマイルドな洗浄剤といえる。
乳液と石鹸を混ぜたようなものと考えればよく、洗いあがりの肌のツッパリ感も少ない。
もっと敏感な肌の方用には、脂肪酸にグルタミン酸のようなアミノ酸を結合させたアミノ酸石鹸というタイプ(酸性石鹸)も市場に出回っている。
リンスという言葉は、本来「すすぐ」という意味です。
ですから、シャンプーした後、髪をしっとり艶やかにクシ通りのよい状態に整えるリンスは正しくは「クリームリンス」というアイテムです。
もちろん商品名は○○ヘアコンディショナーとか○○ヘアリンスなどいろいろな表現が使われています。
このシャンプー後に頭髪につけ、また温湯で軽くすすぐと、毛髪がしっとりぬるぬるしてすべりがよくなるというものを、略して「リンス」と呼んでいるわけです。
リンスは、カチオン界面活性剤という、プラスの電気的性質のものが、毛表皮に吸着し、そのカチオン界面活性剤に配合されている油分がくっついて、毛髪に薄い油の皮膜ができるというのが、基本的な効果です。
濡れている毛髪や皮膚は、電気的にややマイナスの性質が強く、プラスの電気的な性質のものは、電気的な引き合いで毛髪に吸着しやすいのです。
リンスがすすいでも、すすいでもいつまでもぬるぬる残る感じがするのはこのためです。
カチオン界面活性剤は油と髪の仲立ちをしながら、毛髪に柔らかみを与え湿潤効果もあります。
静電気防止効果もありますので、ヘアスタイルをまとまりやすくする効果も期待できます。
これに対して、シャンプーや石鹸はアニオン界面活性剤という電気的にマイナスの性質の成分が洗剤の基剤として使われているので、よくそそげばその成分は流れ落ちていきます。(最近のダメージ毛用シャンプーにはすすいでも毛髪に残るすべりをよくする成分が配合されていることが多く、このようなタイプのシャンプーは「リンスインシャンプー」とか「コンディショニングシャンプー」などと名付けられています。)
しかし、一般的にはカチオン界面活性剤は皮膚に残ったとき、痒みや炎症の原因になることもあり、頭皮に擦り込むような使い方はあまりおススメできません。
髪によい物が肌にもよいとは限らないのです。
リンスはなるべく頭髪中心につけたほうが無難です。
すすぐときは、やや熱めのお湯で流しながら、そのお湯を洗面器やシャンプーボウルに溜め、リンスが溶け込んだお湯の中に髪を浸すような感じですすぐと、まんべんなくリンスが毛髪につき、効果が高いようです(このようなすすぎかたをチェンジリンスといいます。)
また、前途したように、シャンプーは通常マイナスの電気的性質の成分が中心ですので、リンスとシャンプーが髪の上で混ざると、カチオン界面活性剤とアニオン界面活性剤がプラスとマイナスでくっついてしまいます。
これがかすのようになり髪に残ることがありますので、シャンプー剤はよく流してからリンスをすることも大切です。
親水基の部分がイオン化しないタイプ。 通常の肌用乳液やクリーム、ヘアクリームなどの乳化に使用される。
親水基の部分がマイナスの性質を示すタイプ。 洗浄作用や発泡作用に優れているため、シャンプーなど洗剤に使用されることが多い。 ある種のものは多少皮膚刺激があったり、アレルギーの抗原となるものがある。 石鹸もアニオン活性剤の一種である。
親水基の部分がプラスの性質を示すタイプ。 殺菌作用・蛋白柔軟作用・湿潤作用・静電気防止作用などがある。 クリームリンスやトリートメントクリームに配合される。 殺菌用の逆性石鹸としても使用されている。 ものによっては皮膚刺激やアレルギー性皮膚炎の原因になることもある。
pHによって、あるときはアニオンに、あるときはカチオンになるタイプ。 ベビーシャンプーや皮膚刺激の少ないマイルドな洗浄力のシャンプー剤などに使用される。
シャンプーの繰り返しでマトリックスに含まれているNMFが流失していくことはお話ししましたが、マトリックス(間充物質)の主成分はC-ケラチンと呼ばれる非晶型で親水性のケラチンです。
フィブリル束を形成する最小のケラチン繊維(プロトフィブリル)が、4本のポリぺプタイド鎖をベースにしたカチッとした構造を持っているのに対し、C-ケラチンは1分子のアミノ酸のつながりも少なく、ちょうど糸屑をまるめたような状態で、フィブリルの隙間にセメントが固まったように詰まってます。
フィブリルは形のある結晶型ケラチンなのに対し、C-ケラチンは自分の形を持たない非晶型(不定形)といわれます。
マトリックスはこの主成分であるC-ケラチン以外にも種々の微量成分を含む混合体ですが、本来シャンプーを繰り返していてもC-ケラチンがどんどん溶け出していってしまうことはありません。
ところが、ウエーブ剤やヘアカラー剤などで処理した場合、C-ケラチンの可溶化が高まり、洗う度にC-ケラチンがどんどん流失していってしまう場合があります。
美容師の方がよく「毛が痩せてきた」という表現をしますが、中身のないスカスカの毛になってしまうわけです。
このような損傷毛をポーラスヘア、日本語では多孔性毛と呼びます。
ポーラスヘアになってしまうと、乾燥性であることはもちろんですが、枝毛や切れ毛にもなりやすく、毛髪の健全な弾力も失われてコシのない毛になってしまいます。
そればかりではなく、パーマネントウエーブがきれいにかからず、チリチリになってしまったり、ヘアカラーの色持ちが悪くなったりします。
昨今はブリーチやヘアカラーをしている方がとても多いわけですが、ブリーチやブリーチをともなうヘアカラーは、最もポーラスヘアをつくってしまう原因です。
また、パーマネントウエーブの1剤の過剰作用も同様にマトリックスをおおいに流失させてしまう原因となります。
施術時はもちろんですが、パーマ・ブリーチなどは毛髪にアルカリ分が残留してしまうことが多いので、術後毛髪はアルカリ性に傾いていて、通常のシャンプーでは出ていかないような毛髪内部の成分まで溶け出していってしまいます。
ですから、ヘアカラーをしているうえにハードなウエーブパーマ、ストレートパーマ、縮毛矯正などの繰り返しで、極端なポーラスヘアになっている人がたいへん多く見受けられます。
サロンで行う施術においては、ウエーブ剤やカラー剤についての充分な知識と技法的な工夫によって、できるだけポーラスヘアをつくらないノウハウと適切なデイケアのアドバイスが重要です。
以上、知識をもとにトリートメントを行なっているので、
アフィーロでは、いや私小吉健太は、
「サロントリートメントは意味がある。」
と断言できます。
本長文たくさん読んでいただきありがとうございました。
サロントリートメントはきちんと効果ありますので、一度綺麗にさせてくださいね。
アフィーロ 代表 小吉健太
プロの美容師の髪の毛のためになるコラムです
☆お気軽に読んでくださいね☆
サロンご来店時に、コメントやご意見などフィードバックしてもらえたら嬉しいです。
お客様は、
とにかくご来店して体験してくださったら嬉しいです。
他のサロンではできない技術で貢献いたしますので、
是非是非ご体験してみてください。
店舗様・オーナー様は、
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